HANDMADE accessory de ブランド作ろう

自分のブランドを持ちたいアクセサリー作家のためにブランド化するための方法をご紹介します

ハンドメイドアクセサリーのディスプレイ方法〜#4 グルーピング〜

ハンドメイドアクセサリーのディスプレイ方法 〜#4 グルーピング〜

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#4 グルーピング

ハンドメイドアクセサリー作家さんのために、ディスプレイの仕方についてまとめています。

アクセサリーメーカーで、店舗のディスプレイ作りを長年してきた私が、

感覚的になりがちなディスプレイの作り方について、

分かりやすく説明します。

 

ディスプレイ8つのポイント

ポイント#1 商品コンセプトを頭に入れてスタートする

ポイント#2 空間を作る意識

ポイント#3 アイキャッチを作る

ポイント#4 グルーピング

ポイント#5 目線の位置を意識する

ポイント#6 細部を意識する(POPで引き込む)

ポイント#7 引きの目線チェック

ポイント#8 ライティングの調整

 

今回はグルーピングについてお伝えします

前回は『ポイント#3 アイキャッチを作る

ディスプレイをする際に、アイキャッチを作る利点についてお伝えしました。

今回は、『ポイント#4 グルーピング』です。

 

まだまだお読みでない方はこちら

accessorybranding.hatenadiary.jp

 

 

 

この記事はこんな方に役に立ちます。

  • ディスプレイでいつも悩んでしまう方。
  • 商品を並べると作品が素敵に見えないと悩んでいる方。
  • 渾身のディスプレイを作ったのになぜかなぜかパッとしない方。
  • 学園祭のお店みたいなディスプレイから抜け出せない方。
  • 売れるディスプレイを作りたい方。

 

ポイント#4 グルーピング

今回はグルーピングですね。

そもそもグルーピングとはなんなのか。なぜ必要なのか。その役割は?

グルーピングって言葉もなんとなく分かるようでわからないような。。

また順番に説明していきます。

 

グルーピングとは

グルーピング(grouping)とは、文字通り、 

グループ作りのこと。

 

”グループを作って分類する”と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

 

同じ属性のアイテムを分類することによって、

属性ごとのグループができます。

その分類を作ることをグルーピングと呼んでいます。

グルーピングはなぜ必要か?

グルーピングの役割とは、まとまりを作ること。

 

グルーピングをしてからディスプレイをすると、

空間が作りやすくなりますし、

どんなアイテムをどんな風にまとめればお客様が見やすいかなど、

プランを立てやすくなります。

グルーピングの役割

グルーピングの役割は、

属性を合わせてグループ分けをすることで、

まとまりを作りやすくすること

とお伝えしました。

 

属性を合わせるとは、デザインやテイストだったり、用途だったり、

共通項があるものどうしを合わせるという意味。

 

ディスプレイ作りは届けたい商品を

お客様にとって見やすく、わかりやすく、手に取りやすく、

伝えたいことがつたわる魅力的な空間作りをすること。

 

その中でも、”見やすく、わかりやすく、手に取りやすく”するのが

グルーピングの役割です。

 

店全体もグルーピングされている

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店全体もグルーピングされている

ふだん何気なく利用するスーパーやお洋服屋さん。

お店の売り場は、必ずグルーピングがされています。

例えばスーパーでは野菜売り場、お魚売り場、お肉売り場などがまとまって商品が選びやすく設計されています。

お洋服やさんは、アウター、インナー、ボトム、靴、それぞれコーナーが

わかれていますよね。

そんな風にコーナーがわかれていることで、

迷わずに買い物ができるようになるわけです。

 

この考え方は、アクセサリーのような小さいものを狭い空間にディスプレイする場合でも同じです。

 

小さなアクセサリーでも空間を作りやすくなる

アクセサリーのような小さなものをディスプレイする場合、

空間を埋めるのが大変だと感じたことはないでしょうか?

やったことがある人はわかると思いますが、

もしテーブル1台のスペースだったなら、それなりの工夫が必要なはず。

 

例え30cm四方の小さなコーナーだったとしても、

アクセサリーの場合、たくさんの商品が並べられますよね。

 

たくさんの商品が同じ空間にあるということは、

いろんなデザインやアイテムが混在している状態なので、

工夫しないとごちゃごちゃ見にくくなってしまうことがあるのです。

 

そんなときに、属性を合わせて商品をグルーピングしておくと

まとまりごとに演出を考えやすいので、

とても見やすいディスプレイになります。

 

グルーピングをする利点

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グルーピングの役割
ディスプレイしやすくなる

グルーピングは何のためにするのかというと、

まとまりを作りやすいからです。

 

同じ・もしくは似たような属性のものを、

前もってグループごとに分けておくことで

ディスプレイのしやすさも違ってきます。

 

これは何の商品だったっけ?何のとなりに並べよう?

などと、いちいち考える手間もなくなるわけです。

 

見やすく選びやすくなる

アクセサリーを1か所にディスプレイする場合、

いろんな商品を同じ空間にならべなくてはいけません。

 

例えばあなたがマルシェのような場所で作品を売る場合。

ピアスだけではなく、ネックレス、リング、小物、

いろいろディスプレイしてお客様に見てもらいたいでしょう。

 

ある程度の広い空間に商品をディスプレイするときには、

メリハリをつけないと見る人の印象に残りません。

アクセサリーは小さいので、まぜこぜに並べてあると、

どれも同じに見えてしまうかもしれないのです。

 

印象に残らなければ、じっくり見ようという気にもならないわけで、

すぐに飽きられてしまいます。

 

そんなときに同じ属性のグループを作っておくととても親切です。

これはこのコーナーですよ、こっちはこのコーナーですよ。

 

というふうに見やすさが格段にアップします。

グルーピングのやり方

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グルーピングのやり方

単にグルーピングの仕方といっても、実はいろんな分け方があります。

 

具体的にどんなグルーピングをすると効果的かは、

その時のコンセプトによって違いますので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

ポイント#1 商品コンセプトを頭に入れてスタートする

accessorybranding.hatenadiary.jp

 

 

以下にグルーピングの具体例をあげてみました。

もちろんひとつだけしか使ってはいけないのではなく、

2、3種類のグルーピングが混在することもあります。

 

自分のディスプレイにあった方法を試してみてくださいね。

 

アイテムごとにグルーピング

まずは一番オーソドックスな方法。

アイテムごとに分ける方法です。

これは前述の、お店をグルーピングする際によく使われる方法です。

 

ピアスならピアス、ネックレスはネックレスとアイテムごとに

グルーピングしていきます。

この方法は、お店全体や広いスペースに

ディスプレイしなければいけない場合にとても有効です。

 

小さなスペースだったとしても、アイキャッチのコーナーのよこに

同じアイテムを展開しておく、という感じで使えると思います。

アイテムごとにグルーピングする利点

同じアイテムごとにグルーピングしてある場合、

そのアイテムが欲しいお客様にとって、

欲しいものを選びやすいという利点があります。

色ごとにグルーピング

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色ごとにグルーピング

これはファッションブランドのZARAがよくやっっている手法です。

とても華やかに見えるのが色によるグルーピングの特徴です。

 

色ごとに分けてあるので、同じデザインの色違いのアイテムが

離れた別のコーナーに並べられていることもあります。

そうすることで、同じアイテムが全く違うイメージでコーディネートできるんだ

ということがわかって、

まったく別のテイストが好きな客層にも手にとってもらえる率がUPします。

お客様にとっては意外な組み合わせを思いつくきっかけになります。

お買い物が楽しくなりますね。

 

色ごとにグルーピングする利点

アイテムはバラバラだけど、色の系統を合わせてグルーピングすることで、

イメージを統一しやすくなります。

 

あなたのブランドにいろんな色の商品がある場合、取り入れやすいですね。

色によるグルーピングは色の大きなまとまりができるので、

華やかでパッと目を引く効果が得られやすいです。

また、こんな色服に合わせる〇〇色のアクセサリーが欲しい!

という需要にはヒットしやすいですね。

服の色に合わせてアクセサリーをコーディネートしたがるお客様は

意外と多いものです。

素材 ・用途ごとにグルーピング

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素材・用途ごとにグルーピング

素材・用途ごとのグルーピングする方法もあります。

 

例えば、

アレルギーが出にくい、汗水に強いなどの素材ごとに分ける方法。

クリスマス、母の日などの各種イベントや冠婚葬祭用のアイテム。

 

季節のイベント用途、便宜的目的、素材の品質ごとに分けていきます。

 

これは完全に目的がある需要なので、

もしあなたのブランドにそのようなアイテムがある場合は、

良いグルーピングの方法になります。

商品説明のPOPなどと一緒にグルーピングできればアイキャッチにもなり得ます。

季節ごとのイベントにも取り入れやすい方法です。

 

素材・用途ごとのグルーピングの利点

必要としているお客様の目的購入が得られやすい。

素材の説明などの商品説明のPOPは必ずつけよう。

アイキャッチになりやすい。

イベントで打ち出しやすいのでディスプレイのマンネリを解消できます。

また、季節感を出すこともできるので、

お客様の購買意欲をかき立てやすいというのも利点です。

モチーフごとのグルーピング

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モチーフごとのグルーピング

モチーフごとにグルーピングするのもよくある方法です。

ハート柄、リーフ柄、フラワー柄など、それぞれのモチーフごとにまとめて展開します。

アクセサリーの場合は、手法ごとに区別するのも

モチーフわけと同じような効果が得られます。

 

例えば、

ビーズを使ったシリーズ

タッセルを使ったシリーズ

レジンを使ったシリーズetc...

手法ごとに印象のまとまりが作れるので、統一感を得られやすくなります。

 

モチーフごとにグルーピングする利点

これは何と言ってもセットアップで選びやすいというのが利点です。

お客様としてもコーディネートがイメージしやすいですし、選びやすくなります。

POPに着用のイメージ写真を入れておくと、

セット購入してもらいやすくなるのでおすすめです。

 

ディスプレイも作りやすいですし、統一感も作りやすいですね。

 

 

テーマごとのグルーピング

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テーマごとのグルーピング

このグルーピングが一番多いグルーピングのやり方だと思います。

テーマやイメージ、テイストごとにグルーピングする方法です。

 

ブランドイメージを大きく左右する部分なので、

どんなコンセプトなのか、テーマなのかをはっきりイメージした上で

グルーピングしていきます。

 

ポイント#1 商品コンセプトを頭に入れてスタートする

この記事でもお伝えしたとおり、ディスプレイの方法としては、

 

大きなテーマ・コンセプトごとにグルーピング

アイキャッチ作り

アイテムごとのグルーピング

その後、細部をディスプレイしていきます。

 

テーマごとにグルーピングする利点

ブランドコンセプトを表現するには、このグルーピングは欠かせないポイントです。

ブランディングするときにはまず世界観を作る必要がありますが、

テーマごとにグルーピングすることでディスプレイの統一感が増すので

より世界観がつたわるようになります。

ディスプレイはグルーピングで完成する

いかがでしたか?

今回は"ポイント#4 グルーピング"
について深堀りしてみました。

このように考えると、ブランドの統一感作りにはとても重要なポイントだったなと

改めて感じました。

 

次回は"ポイント#5 目線の位置を意識する"についてお伝えします。

わたし的にはこれもかなり重要なポイントだと思っています!

 

どうぞお楽しみに^^