ハンドメイドアクセサリーのディスプレイ方法〜#3 アイキャッチを作る〜
ハンドメイドアクセサリーのディスプレイ方法〜#3 アイキャッチを作る
ハンドメイドアクセサリー作家さんのために、ディスプレイの仕方についてまとめています。
アクセサリーメーカーで、店舗のディスプレイ作りを長年してきた私が、
感覚的になりがちなディスプレイの作り方について、
分かりやすく説明します。
ディスプレイ8つのポイント
ポイント#1 商品コンセプトを頭に入れてスタートする
ポイント#2 空間を作る意識
ポイント#3 アイキャッチを作る
ポイント#4 グルーピング
ポイント#5 目線の位置を意識する
ポイント#6 細部を意識する(POPで引き込む)
ポイント#7 引きの目線チェック
ポイント#8 ライティングの調整
今回はアイキャッチとは何かについてお伝えします
今回は、『ポイント#3 アイキャッチを作る』です。
前回は『ポイント#2 空間を作る意識』について、
ディスプレイをする際に、空間作りを意識することで得られる効果について
お伝えしました。
accessorybranding.hatenadiary.jp
この記事はこんな方に役に立ちます。
- ディスプレイでいつも悩んでしまう方。
- 商品を並べると作品が素敵に見えないと悩んでいる方。
- 渾身のディスプレイを作ったのになぜかなぜかパッとしない方。
- 学園祭のお店みたいなディスプレイから抜け出せない方。
- 売れるディスプレイを作りたい方。
ポイント#3 アイキャッチを作る
はい、アイキャッチ作りですね。
そもそもアイキャッチとはなんなのか。なぜ必要なのか。その役割は?
なんとなく分かるようでわからないアイキャッチ。
順を追ってお伝えしていきますね。
アイキャッチとは
アイキャッチ(eye-catch)とは、文字通り、
eye(目)catch(つかむ)
訳すると”目を引く”こと。
ディスプレイを作るときに、お客様に見てもらいたいところ、
目を引くポイントを作るということです。
アイキャッチはなぜ必要か?
アイキャッチをディスプレイの中に設けましょう。とは言いますが、
でもなぜでしょうか?
お客様の目を引くこと、ディスプレイにはあなたの大事な商品が並べられています。
その素敵な作品が目にとまって欲しい。
そう考えるのはみなさん誰しも同じですよね。
でも、悲しいかな、お客様の目はそう簡単にはとまりません。
そのために目を引くポイント=eye catch を作るのです。
アイキャッチの役割
アイキャッチは実際に手に取ってもらえなくてもいい。
目を引く場所なので、こんな風にグルグル巻きになっていたってOK。
なんかゴージャスな雰囲気のジュエリーなんだな、パンプスとセットでもいいかも。
と目を引く場所にするのがアイキャッチの役割です。
そして、この横を見るとお客様が手を取って見れる商品が並んでいるのがベストですね。
コンセプトを伝える
前々回、『ポイント#1 商品コンセプトを頭に入れてスタートする』の記事の中で、
コンセプトを明確にしてディスプレイを作ろうとお伝えしました。
コンセプトがあるということは、お客様に伝えたいコンセプトがあるということ。
そのコンセプトが分かるようなものをアイキャッチでディスプレイする。
写真のゴールドのパンプスとパールのネックレスはパーティーを連想させます。
この写真のディスプレイは、”パーティーにつけるアクセサリー”
というコンセプトが伝わったということになります。
一番見せたいものをアイキャッチで魅せる
そのコンセプトを伝える上で、あ、なんか雰囲気がいいな。
と思ってもらうためには全体の雰囲気も重要なんですが、
ああ、なんか素敵!とパッと目を引く部分を作ることも大事なんです。
例えば、今回のラインナップでは、
初夏の風に揺れるようなピアスが超オススメなの!という感じだったら、
その初夏を感じるような爽やかな小物を使って
素敵にディスプレイする。
ディスプレイする空間の中でも一番目立つ場所の一角を使って、
その時のテーマともいえる推しのアイテムをお客様の目に留まるようにディスプレイしてください。
あ、こんなの欲しかった。
この雰囲気すごい好きかも!って思ってもらえたら成功です。
目玉の商品をアイキャッチにする
例えばセールの時期にはより多くの商品を販売したいですよね。
そんな時はセールの商品を
アイキャッチにするのもありですね。
アイキャッチは文字通り目を引くもの。
セールの目玉商品をアイキャッチに使えばお客様が足をとめてくれるきっかけになります。
アイキャッチを作る利点
全体の空間作りをしっかりやるから、
一部分だけ目立つように作り込む必要ってあるのかな?
こんな風な疑問が出てくるかもしれません。
もちろん空間全体を演出するようなウィンドーディスプレイや
イメージディスプレイでは、お客様が手に取ることは想定されていないので、
その空間自体がアイキャッチになります。
今回は、実際にお客様が手にとる場所に商品をならべる場合に
アイキャッチを作ることを想定しています。
普通に雰囲気よくコンセプトにあったディスプレイをしてもいいのですが、
アイキャッチを作ることでいろんなメリットがあります。
空間にメリハリができる
まず、空間にメリハリができるというメリットがあります。
例えば、今回ディスプレイをするのに2mくらいの幅があったとします。
その台の上に、ディスプレイを作っていくときに、
平坦にディスプレイをするのは結構難しいです。
どこかポイントを作った方が空間のメリハリができてディスプレイしやすい。
そのときにアイキャッチとなる場所を作る。
ある一角をイチオシ商品で素敵にディスプレイして、
あ、こんなデザイン好きかもと思ってもらい、
そしてアイキャッチの横を見ると、
あ、こんな色違いもある、サイズもいろいろあるな、
自分に合うのはどれかな?
と普通に並んでいるコーナーに目が移っていく。
そうすることでお客様の滞在時間が長くなっていきます。
アイキャッチをきっかけに、
お客様がいろいろお買い物まわりをしてくれるようになります。
客引きに使う
言葉は少し悪いですが、客引きに使うのもアイキャッチです。
例えば前述のように、セールのPOP。これも立派なアイキャッチです。
赤いOFFのPOPをみると、何かお買い得になっているものがあるんだとひと目で分かりますよね。
SALE
FAIR
新作入荷
期間限定
POPUP
季節のイベント(クリスマス、バレンタイン、母の日etc...)
こんな風にお買い得商品やイベントの特別感を知らせるPOPも
アイキャッチとして効果的です。
ディスプレイは空間を作る意識を持とう。
いかがでしたか?
今回は"ポイント#3 アイキャッチを作る"
について深堀りしてみました。
次回は"ポイント#4 グルーピング"についてお伝えします。
お楽しみに^^