ハンドメイドアクセサリーのディスプレイ方法〜#6 細部を意識する〜
ハンドメイドアクセサリーのディスプレイ方法 〜#6 細部を意識する(POPで引き込む)〜
ハンドメイドアクセサリー作家さんのために、ディスプレイの仕方についてまとめています。
アクセサリーメーカーで、店舗のディスプレイ作りを長年してきた私が、感覚的になりがちなディスプレイの作り方について、分かりやすく説明します。
ディスプレイ8つのポイント
ポイント#1 商品コンセプトを頭に入れてスタートする
ポイント#2 空間を作る意識
ポイント#3 アイキャッチを作る
ポイント#4 グルーピング
ポイント#5 目線の位置を意識する
ポイント#6 細部を意識する(POPで引き込む)
ポイント#7 引きの目線チェック
ポイント#8 ライティングの調整
細部を意識する(POPで引き込む)についてお伝えします
前回は『ポイント#5 目線の位置を意識する』
ディスプレイをする際に、お客様の目線の位置を意識しようとお伝えしました。
今回は、『ポイント#6 細部を意識する(POPで引き込む)』です。
まだお読みでない方はこちら
accessorybranding.hatenadiary.jp
この記事はこんな方に役に立ちます。
- ディスプレイでいつも悩んでしまう方。
- 商品を並べると作品が素敵に見えないと悩んでいる方。
- 渾身のディスプレイを作ったのになぜかなぜかパッとしない方。
- 学園祭のお店みたいなディスプレイから抜け出せない方。
- 売れるディスプレイを作りたい方。
ポイント#細部を意識する(POPで引き込む)
今回は、細部の作り込みについてお伝えします。
前回は距離からの逆算でディスプレイを俯瞰して作ることの大切さについて説明しました。興味を持って立ち止まってくれたお客様をさらに引き込むためには、いろんな工夫が必要です。
手にとってもらうためには。もっと興味を持ってもらうためにはどうすればいいのか。
そのためには細部の作り込みが必要になってきます。
立ち止まってもお客様はよく見てくれるとは限らない
お客様があなたのディスプレイの目の前に立ってくださったら、手に取って色々じっくり見てもらいたいですよね。
きっと、あなたの作品には、ざっと見ただけでは伝わらないコンセプトや思い、商品のウリがあるはずです。
でもお客様は、あなたの思う通りに手に取って見てはくれないものです。
何か気になるものがなければ、さーっと見てそのまま素通りしてしまうでしょう。
細部の作り込みが必要になってくる
商品をお客様にみてもらうためには、いかに工夫して立ち止まってもらえるのかが肝だとお伝えしてきました。
#2アイキャッチを作れ でも詳しくお伝えしましたね。おっ!と思ってもらうことです。
実際に滞留時間をのばしてお客様に商品の魅力を知っていただくためには、細部の作り込みが必要です。
細部の作り込みの目的は、
「おっ!何か素敵なものがありそうだぞ」と思ってもらった後に、
「何なに??ともっと知りたい、見てみたいと思ってもらう工夫が必要ということです。
もっと知りたいの欲求を引き出すためには
お客様の、もっと見たい・知りたいの欲求を引き出すためには、どんな工夫をすればいいでしょうか?
あなたのブランドは、まだお客様に認知されていません。
商品そのものだけでは伝わらない魅力を文字や写真で補足していく必要があります。
POPはもの言わぬ販売員
よく、POPはもの言わぬ販売員であると言われます。
生身の販売員が直接接客しなくても、POPに書かれている商品の説明やコンセプトでその魅力を伝えることができます。
私も、文具屋さんなどで細かい商品の説明書きのPOPがあると、つい読んでしまって、それまで知らなかったのに、その商品が気になってしょうがなくなってしまうということがよくあります。
これってしっかりPOPに接客されているんですよね。
では、実際にどんなことをPOPに書いたら良いか例をあげてみましょう。
商品の説明POP
そのままですが、商品の具体的な使い方や特徴を書きます。
素材・産地・突起すべき特徴・作成にかかる時間や、変わった使い方をするものであれば、使い方などは書いた方がいいでしょう。
例えば、この作品に使われている素材は何で、どこどこ製の貴重なものです、リバーシブルで使うこともできます。とか。
商品のウリとなるポイントを魅力的に書きます。
作っている人にとっては、見ればわかるでしょうというような当たり前のことでも、お客様にとっては初めて見るものかもしれない。
POPに書いてある内容がとても新鮮にうつるかもしれないのです。
ブランドコンセプトのPOP
あなたのブランドに初めて出会ったお客様に、あなたのブランドの魅力をもっと知ってもらいましょう。
ブランドコンセプトが書かれたPOPを準備して、目につく場所に設置します。
わー、素敵なアクセサリーがあるな。と思ったお客様は、あなたの作品の持つ何らかの魅力的な世界観や雰囲気にピンときているはずです。
そんな時に、その世界観を表すコンセプトやストーリーが目にできたなら、あ、なるほど、こんなことがテーマの作品たちなのね!と納得してもらえるし、もっと見てみたいという欲求を引き出すことができます。
着用写真や画像をPOPにする
あなたもこんな経験がないでしょうか。
手に取って見るのと、実際に身につけて鏡でみるのでは雰囲気がかなり違った。
アクセサリー やジュエリーは装飾品なので、人が身に着けることで完成されます。
装着することで動きがでたり、商品が生きるというか、良さを発揮してくれる。
そういう意味で、着用写真やイメージ写真は、身につけたときの自分をお客様が想像してもらうために、とても大きな意味があります。
なぜなら、お客様によっては、試着するのを恥ずかしいと思う方もいますし、
ピアスやイヤリングなどは、衛生上試着がNGのものもありますので。
そうして想像が膨らむとお客様は欲しくなってきます。
お客様は、気になるものを見つけたら、自分が身につけたらどんな風になるだろうか?ということを心の中でシュミレーションしている状態です。
これを着けた"素敵な自分、かっこいい自分"を想像しているのです。
そんな時に、着用イメージをPOPとして設置すると、「わぁ、こんな風に素敵に着けてみたい!」と想像を膨らませる手助けになります。
うまく想像させられれば、購入してもらいやすくなります。
着用写真は素敵に見えるように撮ること
当たり前ですが、着用イメージの写真は素敵に見えなければ意味がありません。
できればモデルさんがいいですが、自分や友人でも構いません。
その時に気をつけて欲しいのが、髪型と洋服選び。
特に、顔周りにくるピアスやネックレスは、ヘアスタイルを整えておくこと。
後れ毛がスタイリングされていないと、生活感が滲み出てしまい、マイナスの印象になりかねません。
また、洋服をどんなものにするかで印象がガラリと変わります。
あくまでも、アクセサリーが主役。
ブランドコンセプトにもよりますが、無地か色味が派手ではないトップスの方が無難です。
細部を意識する(POPで引き込む)まとめ
いかがでしたか?
今回は"ポイント#細部を意識する(POPで引き込む)"
について深堀りしてみました。
これまで、あまりPOPを重要視していなかったならこれをきっかけにもの言わぬ販売員の力をしっかり活用してみて下さい。
次回は"ポイント#7 引きの目線チェック" についてお伝えします。
どうぞお楽しみに^^